当社では、さまざまな業界から寄せられる課題について、アルミ製品を使ったご提案や試作品づくりなどで解決を図ってまいりました。それは私たちが得意とするレトルト食品業界や学校給食用品業界はもちろん、醸造会社、漁業、食品乾燥、製菓会社といった業界にも広がりつつあります。以下に示す成果はごく一部ですが、今後もあらゆる業界での課題解決に、アルミ製品を通して応えていきたいと考えています。
Case1: 四国・広島漁協(食品乾燥)
日本食に欠かせない食材のひとつに海苔があります。現在では養殖が一般的になり、その製造方法も機械化が進んでいます。しかし天日干し乾燥に使われる簀の子は昔ながらのもので、ササクレなどができて耐久性も低く、資材調達や製造にも苦労されていました。当社のアルミ製簀の子は、このようなデメリットをすべて解消し、衛生面やコスト面でも大きく貢献しています。業種は異なりますが、マーボー春雨用の春雨の乾燥にも当社の製品が使われています。
Case2: 製菓会社
製菓会社からの依頼により、プリン容器の開発提案をしました。容器はもちろん加熱用受け皿とのセットで、スムーズな製造工程を実現するにはカップの直径に対する受け皿用の穴をどのように開けるのか、受け皿の形状はどのようなものがいいのか、ということをテーマにサンプルを試作。通常のトレイとは逆のコの字型の受け皿で、カップも取り出しやすい製品が誕生しました。
Case3 : 建築用屋根材
工場や倉庫などの大規模な建物では、屋根の耐久性やメンテナンスも生産・保管コストに大きく影響してきます。特に気象条件の厳しい北国では、屋根の凍結や雪降ろしにも工夫が必要となり、従来の黒色塗装の波板やスレートではすぐに褪色し、雪や霜を解かす光の熱効率も低下気味となります。当社が提案したアルミ素材に黒い樹脂塗料を塗布した屋根材は、20年間という長い耐候性を誇り、太陽光によるアルミの保熱効果によって、より効率的に雪を解かすことができます。
Case4 : 冷凍食品業界
冷凍技術の進歩により、バラエティ豊かな冷凍食品が市場に出回る現在。当社にも生産ラインに対応したアルミ製品製作の依頼があります。アルミは冷熱の伝導率が高く、冷凍にも適した素材で、そこにフッ素コートを施すことにより、中の食品が取り出しやすく急速冷凍にも耐え得る容器を開発。いまでは、スパゲティなどの麺類の冷凍に広く活用されています。